阪神・ゴメス まるでブランコ 優良助っ人の来日当初に似てる

[ 2014年3月20日 05:30 ]

<ロ・神>6回無死、ゴメスはバットを折られながらも三塁内野安打を放つ

オープン戦 阪神4―3ロッテ

(3月19日 QVCマリン)
 オープン戦デビューの阪神・ゴメスが記録したのは、また内野安打だった。6回先頭の第3打席、1ボールから2球目に来た外角の変化球を三遊間へ。打球は三塁手の大嶺翔のグラブをはじき、投球を先端に当てたバットは砕けるように折れた。

 右膝痛が癒え、本格的に打撃練習を再開してから10日弱、練習と実戦を合計して折ったバットは早くも4本目を数えた。重なる前兆は吉なのか、不吉なのか…。

 ある球界関係者は「そういえば…」と記憶を掘り起こした。「ブランコ(中日→DeNA)が日本へ来た最初の頃もよくバットを折っていた」。昨季2冠王で日本5年間で152本塁打。強く速いスイングから驚異的な打球を飛ばす優良助っ人の来日当初と共通する現象だという。

 確かにゴメスもスイングの速さが魅力だ。実戦初段階とあってミートポイントはまだ完全には合っていないし、大きく外した時にはバットも折れる。それだけ衝突時の力が強い、と言い換えることもできる。

 本人も分かっていた。だから、「あとはタイミングだ」と毎日のように繰り返してきた。「まだタイミングが取れていない」。三ゴロに倒れた第1打席も、右飛を打ち上げた第2打席もフルカウントまで進んだ。「たくさんの球を見ることができてよかった」。18日の練習試合・ヤクルト戦での2本を合わせ、1軍実戦での「H」ランプは全てが内野安打。力と球が完璧に合致する時はいつなのか。期待感を誘う一方、開幕までの時間は1週間強になった。

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2014年3月20日のニュース