能見 開幕モード全開3回零封 3・28待ってろ原巨人

[ 2014年3月5日 07:43 ]

<ソ・神>ソフトバンク打線相手に3回2安打無失点の好投を見せた能見

オープン戦 阪神0―2ソフトバンク

(3月4日 ヤフオクD)
 エースに障壁は見当たらない。3月28日の巨人との開幕戦のマウンドを任されることが決定的な阪神・能見が、オープン戦初登板で快投を見せた。

 「まずまず。全球種投げられたので、その辺は(テーマを)実行できた。結果的にゼロで抑えられたのは良かった」

 序盤からキレ味抜群のボールをズバズバと投げ込んでいった。球速表示は140キロに満たないものがほとんどながら、打者の手元で伸びる直球と宝刀フォークにスライダーと変化球も織り交ぜて2回まで打者6人をパーフェクトに封じた。

 3回も1死から鶴岡、本多に連打を浴びたものの中村を内角高めの直球で詰まらせて二ゴロ併殺に仕留め「足の速い左バッターから併殺を取れたのも収穫」と充実の28球を振り返った。李大浩(イ・デホ)らを擁し球界屈指の重量打線相手に3回2安打無失点は上々の内容だ。

 今季も“能見流”の調整を貫いてきた。キャンプ序盤は投球練習でも変化球を封印するなど、自身が投球の軸と考えている直球の精度にこだわっての投げ込みを敢行。ブルペンでも捕手には右打者の内角への構えを要求するなど徹底していた。

 昨年はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表に選出されていたため、キャンプでは十分な投げ込みができなかった。そんな中で、今年は「1500球は投げたい」と、自身で設定した目標をクリアしてキャンプを打ち上げた。

 自身3度目となる開幕投手へ向けて好発進を切った背番号14は「自分自身は(3月28日に)合わせていこうと。いつでもいけるように自分の準備をしていく」と宿敵といきなり激突する「3・28」をはっきりと見据えた。次回登板は中4日で9日の教育リーグ・中日戦(鳴尾浜)に先発。同日に甲子園で行われる巨人戦を回避し、宿敵から身を隠す。

 「(直球は)もう少し上げていけるかなと。まっすぐあっての変化球なので」。上昇気流を描く左腕エースが、開幕のマウンドへ突き進む。

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2014年3月5日のニュース