良太 うなぎパワー弾 特上ペロリ、右投手からも今年はいける

[ 2014年3月2日 08:06 ]

<神・ロ>2回無死、新井良は左越えソロを放つ

練習試合 阪神1―1ロッテ(6回表終了降雨コールド)

(3月1日 安芸)
 らしさ満点のアーチだった。2回無死。阪神・新井良が安芸の虎党を沸かせた。フルカウントからの7球目。唐川が投じたスライダーを一閃(せん)すると、白球はそのまま左翼席へと吸い込まれた。

 「詰まりましたけど、うまいこと打てたと思います」

 決してバットの芯でとらえた打球ではなかったが、持ち前のパワーで運んだ。しかも、相手は昨年苦しんだ右投手。対左が打率・254だったのに対し、同・230にとどまった。同じく左越え弾だった2月20日の紅白戦も、右投手のメッセンジャーから放った一撃。好調な仕上がりぶりを、和田監督も評価した。

 「状態はずっと良いからね。(三塁を争う)今成も良い打撃をしているし、頑張る気持ちも強いだろう。去年はオープン戦でなかなか一発が出なかったけど、力で持っていったよね」

 初回の攻撃では三塁の定位置を争う今成が、左前打していた。高いレベルでの競争が、パワーの源でもある。

 パワーは「うなぎ」からももらっていた。高知入りした前夜に後輩の上本を引き連れ行きつけの店で、うな重の特上を完食。キャンプからの疲れを大好物で癒やし、この日の一戦に備えていた。

 「まだまだ、こういう打席を増やしていきたい。驕(おご)らず、しっかりやります!」

 2打席目も0ボール2ストライクから四球を選ぶなど、きっちりと結果は残した。それでも、浮かれた様子を微塵(みじん)も感じさせなかった。そう、見据えるのは、シーズン本番だけ。うなぎ上りの勢いで、2年連続の開幕スタメンをつかみ取る。

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