楽天・松井裕に“俊輔超え”特別賞 胴上げ卒業式に涙も…

[ 2014年3月2日 05:46 ]

桐光学園の卒業式に出席した松井裕は卒業証書と特別賞の賞状を手に笑顔を見せる

 楽天のドラフト1位・松井裕が1日、桐光学園(神奈川)の卒業式に出席。学業と部活を両立した上で、野球部での「優秀で立派な成果を収めたこと」が評価され、同校初の特別賞を贈られた。

 「初めての賞だと聞いて光栄に思います。非常にうれしい。言葉では表せないほど素晴らしい3年間だった」

 2年夏の甲子園では、1回戦の今治西(愛媛)で22奪三振の大会新記録を樹立。昨夏の18Uワールドカップでは、高校日本代表のエースとして準優勝に貢献したことも受賞理由になったという。高校時代にサッカー部を全国準優勝に導いたJ1横浜のMF中村俊輔も受賞していないだけに「OBとして、学校に恥じない成績を残していきたい」と早くもプロの自覚をのぞかせた。

 年始の登校日だった1月7日以来となった母校への登校。久米島キャンプ中から「卒業式で久々に同級生に会えるのがメッチャ楽しみ」と話していた左腕は、高校生活をともに過ごした仲間と笑顔で再会した。式典でも涙はない。だが教室で同級生に胴上げされ、恩師や同級生と話した際にはこらえきれず「少し泣きました」と振り返った。

 「きょうだけは高校生の自分だった。ここまで成長させてくれて感謝している。桐光学園での経験、出会いは宝物です」。笑って、泣いて、高校生活に別れを告げ、目標とする開幕ローテーション入りに向けた戦いが再び始まる。「活躍している姿を見せることが恩返しになる。結果を求めてやっていきたい」。18歳の表情は、高校生からプロのそれに切り替わっていた。

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