斎藤佑 開幕ローテ見えた 厚沢コーチ「吉川よりも全然良かった」

[ 2014年2月28日 06:12 ]

<日・韓国LG>3回1安打無失点と好投した斎藤。開幕ローテ争いへ大きく前進

練習試合 日本ハム6―3韓国・LG

(2月27日 名護)
 修正能力の高さ。日本ハム・斎藤の持ち味であり、この日見せた姿だ。6回から登板。2死無走者から連続して四球を与えたが、「投球のバランスを心掛けた」と力みを抑えた。軸足の右足にしっかりと体重を乗せ、右腕をしなやかに振ると、7回以降は見違えた。

 「四球を出したのでもうひとつですが、思ったようなピッチングができました」。残り2回はいずれも3者凡退。直球は今季最速の145キロを計測し、新球シュートでも、内野ゴロを3つ奪った。4度目の実戦で3回を1安打無失点。結果よりも、投球内容に確かな手応えをつかみ、「去年と比べても意味がないですけど、今年は全然違う。いいスタートが切れています」と振り返った。

 三振も2つ奪った。だが、斎藤は以前のように喜ばなかった。「三振を取りにいってるわけではないし、スピードにもこだわっていない」。プロ入りした当初にパワーピッチングに憧れた姿はない。プロ3年目の昨季は右肩を痛め、登板はわずか1試合。未勝利に終わった。だが、決して遠回りではなかった。動作解析で力を効率よく球に伝えるポイントを研究。今キャンプも映像で投球フォームを常にチェックし「バランスさえ良ければ球は走る。最後のひと伸びがある」という。研究熱心な姿は、これまでにはなかったものだった。

 厚沢投手コーチは高く評価した。「きょうの球なら、(開幕投手の)吉川よりも全然良かった」。開幕投手を務めた12年以来2年ぶりの開幕ローテーション入りに大きく前進。次回登板は3月5日の巨人とのオープン戦(札幌ドーム)だ。「どこでも投げる気持ちはあるけど、やっぱり先発でいきたい」。巨人を相手に開幕ローテーション入りに当確ランプをともす。

 ▼日本ハム・栗山監督(斎藤について)あれ(連続四球)は駄目。でも、先発(ローテーション)に向かっているのは間違いない。

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2014年2月28日のニュース