掛布DC 巨人なら阿部「鳥谷の阪神として優勝しなきゃ」

[ 2014年2月14日 05:30 ]

掛布DC(右)は金本氏(左)とともに鳥谷(中央)に打撃指導する

 この日から宜野座キャンプに合流した掛布DCが、自身と同じ生え抜き選手の鳥谷に熱いエールを送った。

 「鳥谷の阪神として優勝しなきゃいけない時期にきていると思うんですね。(昭和)60年はぼくらの形で勝たせていただいた。星野さんのときは他からの力を結集して勝たせていただいた。いま、その力はなくなった中で、鳥谷という生え抜きのリーダーが中心となって勝たなきゃいけない」

 練習中には、直接、鳥谷本人にこの思いを伝えたという。「巨人の阿部のようにね」。理想のイメージを昨季のリーグ覇者・ライバル巨人の要に例え、プロ11年目、猛虎のチームリーダーにハッパをかけた。

 自身にも通じるものがある。4番を打った1985年は、3番バース、5番岡田と無敵の中軸を形成。生え抜きとして打率3割、40本塁打、108打点でチームを21年ぶりのリーグ優勝、そして初の日本一へと導いた。だからこそ、優勝から遠ざかる今のチームにおいて、生え抜きの鳥谷に伝えたいことがあった。

 「勝つためにホームランは不可欠。彼自身に、ホームランに対する気持ちを聞いた時に、“ホームランを打ちたい”と言っていた。20本くらいは打ちたいと。実際、打ったこともあるしね」

 09年は自己最高の20本塁打。「強い体を持っている。パワーも金本に負けていない」。そう認めるからこそ、当時より半減した昨季の10という数字は物足りなくも感じた。だからこそ、この日は金本氏とともに、フォーム改造へ助言した。ミスタータイガースは、変化した鳥谷の先に9年ぶりの歓喜の瞬間を見ている。

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2014年2月14日のニュース