阪神ゴメス 待望キャンプ地入り、4番任せろ!バレ60発を強烈意識

[ 2014年2月11日 07:50 ]

タイガースのユニホーム姿を披露し、力強いスイングを見せるゴメス

 4番はオレに任せろ! 夫人の出産などで沖縄・宜野座キャンプ合流が遅れていた阪神の新外国人、マウロ・ゴメス内野手(29=ナショナルズ)が10日、関西空港経由でキャンプ地・沖縄入り。読谷村の宿舎で開かれた入団会見では「パワーヒッター」、「(ヤクルト)バレンティン」、そして「60本塁打」のフレーズが飛び出す威勢のいい第一声で虎党の夢を膨らませた。11日からキャンプに参加する。

 大きく期待をしてもいい。なぜならゴメスの言葉には相当な自信がうかがえるからだ。4番打者の重責を問われ、過去の外国人選手から何度も聞いた“打順はボスが決めることさ”なんてヒ弱なコメントはしない。

 「プロに入ってずっと4番を打ってきた。そこで結果を出してきた。そんなの気にしない」

 昨季は3Aで29本塁打するなど、3年連続20本以上を記録。阪神と契約するまでプレーしていた昨年11月のドミニカ・ウインターリーグでもエスコヒドで4番を任されていた。長所も、はっきりと力だと言い切る。

 「自分はパワーヒッター。試合に出てやることは大きいのを打つことだ。それを考えてやっていきたい」

 日本に来て、阪神で4番を打てば、意識する数字も当然、浮かび上がってくる。ヤクルトのバレンティンの名前を出され「知っているよ」。昨季はプロ野球記録を更新する60本塁打をマークしたことにも「聞いたことある」とうなずき「いいバッターだね」とニヤリとした。

 1月27日に第1子となる長女が誕生した。ただ、その愛娘の体調不良が理由でチーム合流が遅れた。それでも、母国ドミニカでは弟に手伝ってもらい守備、打撃練習ともにしてきた。コンディションは自己申告で「80%」まで上げ、球団から渡されたライバルチームのDVD映像などでベースボールと野球の違いも予習しての来日だ。

 「日本は変化球が多い。(同じドミニカ共和国出身の中日の)ルナからも“たくさん投げてくるから準備をしておけ。それが打てれば成功する”と言われた。(右にも左にも大きいのを打てるかと問われ)甲子園は広いけど、今までやってきたことをやるだけ」

 11日から練習に参加し、12日もチームの練習休日を返上して野球勘を取り戻していく。15日の紅白戦出場は間に合わないが「日本の投手はタイミングが違うと思うので、なるべくボールを見たい」と1日でも早く、そして1打席でも多く実戦の打席に立って、3月28日の開幕巨人戦にアプローチする。

 「ドミニカから遠いところへやってきた感じだ。早く野球がしたい。(時差ボケなども)2日ぐらいあればだいぶん戻ってくる。娘も元気になったし、あとは野球に集中するだけ」。

 4番・一塁、ゴメス。自信満々で、かなりポジティブで、頼りになりそうな助っ人がやってきた。

 ◆マウロ・ゴメス(Mauro Gomez)1984年9月7日、ドミニカ共和国出身の29歳。03年アマチュアFAでレンジャーズ入団。10、11年のブレーブスを経て、12年に移籍したレッドソックスでメジャーデビュー。37試合で2本塁打、17打点の打率.275。13年はブルージェイズに移り、3Aで29本塁打、73打点の打率.249。9月にナショナルズ移籍。11月、総額1億2000万円(推定)で阪神と1年契約を結んだ。1メートル88、104キロ、右投げ右打ち。

続きを表示

この記事のフォト

2014年2月11日のニュース