阪神ドラ4梅野 1軍合格!11日ハム戦“開幕マスク”つかみ取った

[ 2014年2月10日 08:56 ]

シート打撃で金田(左)から左前打を放った梅野(右後方は和田監督)

 阪神宜野座キャンプは9日、第2クール3日目を迎え、初のシート打撃(カウント1―1から開始)が行われた。ドラフト4位・梅野隆太郎捕手(22=福岡大)が3打数1安打で持ち前の打力を披露。和田監督も「(1軍レベルに)ついて行けそうだな、という感触」と評し、11日の練習試合・日本ハム戦(宜野座)のスタメンマスクを内定した。

 振らなければ何も起こらない。これが梅野の信念だ。初めての実戦形式練習にも物おじせず、攻守にわたって存在感を輝かせた。「強く打ちにいこうと。振り抜くことを意識した」。だから打球は鳥谷のダイブすら及ばないほどの速さで三遊間を抜けた。金田の124キロスライダーに泳がされながらも「強振」が生んだ“虎初ヒット”だ。

 「うまく打てましたね。アレを中途半端に打つと三ゴロや遊ゴロになる。いいところに飛んだ」

 快音が響くのは、時間の問題だった。最初の対決は左腕・岩田。1ボール2ストライクとされながらも痛烈な三ゴロ。二神を相手にした2打席目も、ファウル2球で粘って1ボール2ストライクから左飛。そして金田からの快打。キャンプ初日の積極的にバットを振り、とっぷりと陽が落ちるまで練習に明け暮れた日々の成果が出始めた。

 「思い切りと対応力の良さをあらためて感じた。(守備でも)バタバタしていない。これから数多くマスクをかぶって、いろんな投手の球を受けてどんな感じになるか」

 和田監督の言葉をなぞると、第一関門は突破したと言っていい。同時に、今季チーム初実戦となる11日の日本ハム戦の先発マスクも内定。対外試合でしか感じられないこともある。当日は秋山、歳内、岩本とコンビを組む。若手投手を捕手として引っ張り、快投に導くために、この日は榎田で“予行演習”を済ませた。

 「基本は直球で、コースに(体を)寄せて受けた。いい経験値になりましたね。いかに直球が走るか。それが変化球のキレにもつながるので」

 14年初戦。「勝利」も望まれる一戦になるだろう。その扇の要を託された。新人捕手にとっては毎日が生き残りをかけた戦い。第二関門も必ず突破する。

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2014年2月10日のニュース