阪神側に「過失なし」 観戦中折れたバットでけが、女性の請求棄却

[ 2014年1月30日 18:26 ]

 兵庫県西宮市の甲子園球場で2011年、プロ野球阪神タイガースの試合を観戦中、折れたバットがフェンスを飛び越えて顔に当たりけがをしたとして、県内の女性が親会社の阪神電鉄などに約1300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、神戸地裁尼崎支部は30日、球場の管理に過失はなかったとして請求を棄却した。

 大西忠重裁判長は判決理由で、甲子園球場には高さ3・6メートルの内野フェンスがあり、場内アナウンスや警備員の配置も適切だったとして「プロ野球の球場として通常備えるべき安全性に欠けるところはない」と判断した。

 女性は11年10月19日、知人と甲子園球場の三塁側内野席で阪神対横浜戦を観戦。四回裏の阪神の攻撃中に折れたバットが内野フェンスを越えて右頬と右手の甲に当たりけがをしたとして、提訴していた。

 阪神電鉄と阪神タイガースは連名で「今後もお客様がより安全・快適に野球を観戦できるよう、安全対策の充実に努める」とコメントした。

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2014年1月30日のニュース