中畑監督命名「バルさん」 巨人も阪神も“駆除”任せろ

[ 2014年1月30日 06:30 ]

中畑監督がつけたニックネームにちなんで「バルサン」を手にするバルディリス

 Gだけじゃない。「バルさん」は他球団も退治します!オリックスから移籍したDeNAのアーロム・バルディリス内野手(31)が29日、成田空港着の航空機で来日。「優勝したいと思ってベイスターズに来た。毎試合、勝つつもりでプレーする。他球団を倒していけばいい」と決意を述べた。

 阪神では日本人らしい名前という理由で「ヒロシ」、オリックスでは自身の名前を略した「AB」など、さまざまなニックネームで呼ばれてきたバルディリス。昨年12月、DeNAに入団が決まると、今度は中畑監督から「バルディリスは長すぎる。ちょっと言いづらい」という理由で「バルさん」と命名された。

 「バルサン」と言えば、世界の嫌われ者、ゴキブリ退治で有名な殺虫剤。その意味を通訳から伝え聞いたが、当の本人は「好きなように呼んでくれて構わないよ」と新ニックネームをすんなり了承した。渡された殺虫剤を左手に握りしめると不敵に笑い飛ばした。

 来日6年目となる昨季は自己最多の91打点をマーク。DeNAでは主砲ブランコの後を打つ5番候補として期待がかかる。「新しいチームでワクワクする。明確な数字を設定するつもりはないが、一生懸命プレーしていれば、シーズンが終わる頃には数字が残っているよ」と冷静に足元を見つめる。

 5年ぶりに復帰したセ・リーグには、中畑監督が敵対視するG(巨人)はじめ古巣・阪神など、倒すべき相手が多い。「バルさん」に求められるのは、ズバリ「バルサン」級のパーフェクト駆除だ。

 ▽バルサン 医薬品などを手掛けるライオン(本社・東京都墨田区)が製造、販売するゴキブリやダニなどの害虫を駆除する殺虫剤。ドイツで発売されていた殺虫剤「バルガサン」をヒントに、ガの一文字を取ったのが商品名の由来。1952年(昭27)、日本初の家庭用蒸散殺虫剤として販売開始。現在はくん煙剤や霧タイプ、スプレー式など11種類が売られている。

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2014年1月30日のニュース