阪神・今成 糸井教室で打撃向上「まず三塁」で定位置狙う

[ 2014年1月27日 05:30 ]

阪神合同自主トレに向け、沖縄入りする今成(右は大和)

 三塁の定位置を狙う阪神・今成はオリックス・糸井から“吸収”した打撃の極意を生かした今春の飛躍を誓い、沖縄自主トレへ出発した。糸井との合同自主トレは日本ハム時代を含めて5年目。年始から15日まで静岡県浜松市で共に汗を流してきた。

 「糸井さんとは身体能力がまるで違うけど、あの成績を安定して残せるのは技術やトレーニングにも理由がある。糸井さんは走る時も投げる時も体にきちんと軸がある」

 一般的に注目される超人的な身体能力の奥に地道に作り上げられた土台を見て学んだ。特に打撃論を積極的に問うた。昨季まで5年連続で打率3割を記録した巧打者は目指す理想像だからだ。

 「シンプルさの中に強さがある。バッティングの確率を上げるにはどうすればいいのか。自分の中でイメージはできた。でも、自主トレの間だけでは形としてはできていない。いい結果を出すためにもキャンプでしっかりやっていきたい」

 登録は捕手のままだが、数種類の三塁手用グラブを持参した。「そこに特にこだわりはない。今はまず三塁だと思う。まずはバッティングで結果を出さないといけない」。昨季もチームが苦戦した前田健を大得意(9打数5安打)にするなど打撃は自他ともに認める一芸だ。糸井流もヒントにして持ち前の巧打はさらに極まるのか。今春注目の三塁の定位置争いを今成は“打ち勝つ”覚悟だ。

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2014年1月27日のニュース