阪神新加入の吉見「力が入りそう」もダブル古巣斬り誓う

[ 2014年1月22日 05:30 ]

リラックスした表情で自主トレを行う吉見

 ダブル古巣斬りで狙うは開幕1軍だ。阪神に新加入した吉見祐治投手(35)が21日、鳴尾浜球場で約3時間汗を流した。22日に移籍後初めてとなるブルペン入りを予定する左腕は、開幕までに組まれている、かつて在籍したDeNAとロッテとの対外試合6試合で結果を残すことを明言した。

 「結果と内容の両方が問われる。“これだ!”っていうのをつかみながら投げたいね。ゼロに抑えるのが一番いいから」 最初は「投げたくないなぁ…。知っている顔もいるし、余計な意識をする。力が入りそう…」と遠慮気味だったが、弱肉強食の世界。生き残るためには、好き嫌いは言っていられないと、気持ちを新たにした。

 宜野座キャンプ中の2月16日には、プロ入りした01年から10年途中まで所属したDeNAとの練習試合(宜野湾)が予定されている。「どういう流れか分からないから、いつでも投げられる準備はしますよ」。和田監督ら首脳陣も、昨季までは敵としてある程度の実力を把握しているものの、味方となり、どれだけの戦力となるのか、あらためて見たいところだろう。調整が順調ならば、古巣相手に「虎の吉見」がベールを脱ぐ可能性は低くない。

 3月に入れば、甲子園で7日にロッテ戦、11日にDeNA戦がある。トレード移籍した10年から昨季まで所属したロッテにはブラゼル、角中、鈴木、根元ら左の好打者が多い。もちろん、井口や今江の右打者も健在で、この強力布陣を抑えれば、1軍当確ランプが近づいてくる。

 開幕メンバーへの“最終試験”でも顔なじみが待ち受ける。15日からの関東遠征では同日と20日にDeNA戦(ともに横浜)、19日にロッテ戦(QVC)。連投チェックもしながら、関西へ戻る頃には貴重な「左の中継ぎ」として地位を確立しておきたい―。これが吉見の描く青写真だ。セ・パ両リーグを知るベテラン左腕。元同僚相手に存在感を見せつけながら、猛虎のリリーフ陣に殴り込みをかける。

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2014年1月22日のニュース