松井氏“指導者への思い”語った…「巨人の本田」育てる

[ 2014年1月18日 05:30 ]

ビッグスポーツ特別功労賞を受賞した松井秀喜氏(中央)と長嶋茂雄氏

 巨人の本田を育てる――。宮崎春季キャンプで巨人の臨時コーチを務める松井秀喜氏(39)が17日、都内で「テレビ朝日ビッグスポーツ賞」表彰式に長嶋茂雄氏とともに出席。サッカー日本代表MFで星稜高の後輩でもある本田圭佑(ACミラン)の「有言実行力」を高く評価した。

 「彼(本田)は有言実行タイプ。優勝を目指すと言っているので期待したい。一日本国民として応援している」

 松井氏は現役時代、大きな目標を口にするよりも「不言実行」だった。本田とはタイプは異なるが、常に向上心を失わない点、何事にもブレない芯の強さは同じだ。

 松井氏は特別功労賞を長嶋氏とともに受賞。昨年5月5日の東京ドームでの国民栄誉賞授与式以来、公の場での2ショットで、長嶋氏に手を差し伸べながら登壇した。壇上では「隣にいる長嶋終身名誉監督の背中を大きな意味で追いかけていきたいと思います」と話したが、一方で10日に読売新聞本社で渡辺恒雄会長らから将来の監督就任要請を受けたことには「そう言ってもらえることは光栄だと思いますが、近未来的というふうには受け取れなかった。長い目でということ。現時点で自分がユニホームを着られるものを持ち合わせていない」と慎重に言葉を選んだ。それでも長嶋氏から「巨人OBとして、いつかそう(監督に)なってほしい」とあらためて期待を寄せられた。

 松井氏は最後にキャンプに向けて「少しでも(選手の)力になれればいい。僕は12年間、日本のプロ野球から遠ざかっているので、自分自身も勉強になる。ニュートラルな目で飛び込んでいきたい」と心境を語った。世代もタイプも違う選手と接する中で、本田のような強い意志を持った世界レベルの選手を育てる使命を、松井氏は背負っている。

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