Ｇ・Ｇ・佐藤　アジャ井上に宣戦　キャラかぶる後輩つぶす

ファンと笑顔で食事を楽しむロッテのＧ・Ｇ・佐藤

　「幕張のアジャ」と全面戦争だ！ロッテのＧ・Ｇ・佐藤が、日本人では球界最重量となる１１４キロのドラフト５位・井上（日本生命）への対抗心をむき出しにした。右の大砲というプレースタイルだけでなく、陽気なキャラクターまで、まさかの丸かぶり。生き残りを懸け、おきて破りの「後輩つぶし」に打って出る。

　今年の正月はのんびりするどころか、「未知の新人」の存在に恐怖を覚えながら過ごすはめになった。この日、千葉市内の百貨店が販売した福袋購入者と食事を共にしたＧ・Ｇ・佐藤は「やばい新人が入ってきたでしょ」と切り出し「野球はいいけど、キャラがかぶるのだけはマジ勘弁してよ！貴乃花が出てきた時の千代の富士の気持ちがやっと分かった」。往年の名横綱を引き合いに出し、今の心境を表現した。

　将来の４番候補として期待される井上は、顔が女子プロレスラーのアジャ・コングにそっくり。さらに「１年目から本塁打王を目指す」「コール・ミー・アジャ」など、ビッグマウスで話題を独占している。球界Ｎｏ・１のエンターテイナーを自負するＧ・Ｇ・佐藤にとっては死活問題なのだ。

　「全面戦争しかない！“成瀬ＶＳ涌井”のように“Ｇ・Ｇ・佐藤ＶＳアジャ井上”の戦いだ！」。初対面は２月の石垣島キャンプ。「会ったらとりあえず相撲でもとろうかな。目の前で“きもてぃ～！”を披露して、パフォーマンスとはこういうもんだというのを教えてやりますよ」。１１歳年下のライバルとの絶対に負けられない戦い。今、ゴングが鳴らされた。