Aロッド厳罰 ヤ軍のマー君獲りに追い風?年俸26億円の大半浮く

[ 2014年1月12日 15:08 ]

 米大リーグ機構(MLB)は薬物検査での陽性反応なしに証拠を積み上げ、通算654本塁打のスター、ロドリゲスに厳罰を下した。試合数の軽減はあったにせよ、仲裁人がMLBの主張をほぼ支持する出場停止処分を決めたのは、売買記録など大量の証拠に信頼性があったからだろう。

 他競技に比べて薬物対策が遅れていると批判された時期もあったが、今回MLBは強固な意志を示した。昨年8月にロドリゲスと同時に処分された12選手は、検査での陽性反応がないにもかかわらず、争うことなく処分を受け入れた。ロドリゲスは今後、法廷で争う意向だが、大リーグ選手会は声明文の中で「これが最終決定だと理解している」と断じている。

 主砲抜きで戦うことになるヤンキースだが、米各紙は裁定が新ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指す田中将大投手獲得への追い風になると報じる。ヤンキースは今季、規定の年俸総額を超えた球団に対する課徴金を避けたい意向で、総額1億8900万ドル(約197億円)以下を目指している。

 出場停止なら規定により、ロドリゲスの年俸2500万ドル(約26億円)の大半を支払う必要がなくなる。田中に向ける資金に余裕ができたと見るニューズデー紙(電子版)は「ロドリゲスへの裁定がヤンキースの田中獲得のドアを開いた」と紹介している。(共同)

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2014年1月12日のニュース