掛布DC絶賛 ドラ2横田は未来の3冠王だ!「松中より打てる」

[ 2014年1月11日 08:42 ]

掛布DC(右)と握手するドラフト2位・横田

 未来の3冠王だ! 阪神の掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC=58)が10日、鳴尾浜球場での新人合同自主トレを初視察し、ドラフト2位の横田慎太郎外野手(18=鹿児島実)を大絶賛した。打撃練習を凝視し、04年にパ・リーグ3冠王に輝いた松中(ソフトバンク)に匹敵すると高評価。金の卵に対し“掛布流”の褒め方で期待した。

 直接、声を掛け褒めたいのを我慢して、ひたすら見続けた。無限の可能性を秘めて入団してきたルーキーたちの打撃練習。室内練習場に響く乾いた打球を耳にした掛布DCは「3人ともバランスがいい」と陽川ら3人の野手を評価。中でも自身と同じ高卒で左打ちの横田は予想をはるかにしのいだのだろうか。絶賛に次ぐ絶賛だった。

 「(打つ)バランスが良くてビックリした。バットが体に巻き付いてるので広角に打てる」

 未完成なのは百も承知だが、プロ野球選手を父に持つだけに素質が開花し完成すれば…。想像しただけでも嬉しくなる。ミスタータイガースと言われた男も、いい方に期待を裏切られ、思わず頬(ほお)が緩む。未来の中軸をダイエー時代の04年に3冠王に輝いた松中に匹敵、いや、それ以上と評した。

 「松井秀喜のように力で、セカンドゴロを多く打つタイプだと思っていたけどね。左方向に打てるんだよ。松中よりも反対方向に打てる角度も持っている」

 85年に猛虎を日本一に導くなど、4番打者として君臨した男が最も評価したのが、センターから逆方向に見せた鋭い打球。掛布DCも現役時代、阪神歴代最多349本塁打を放ち、そのうちの4割近い131本を中堅から左方向にたたき込んだ。本拠・甲子園に右から左方向に吹く「浜風」を味方につけた格好だが、「(左方向に打てることは)一つの武器」と奨励。開幕1軍とまではいかないが「(今年の)どこかで1軍に上がる可能性はある」と“掛布流”のメッセージで早い段階での甲子園デビューを予言した。

 この日は平田2軍監督や八木2軍打撃コーチとも会談。横田ら新人選手に対しては、今春キャンプでの積極的な指導は控える方針を確認した。

 「ああだ、こうだと言わず今の形で実戦に行かせようとね。よっぽど、ひどければ指摘もするけど…。形は悪くない。期待感がある」

 未来の4番育成のため呼ばれた初年度に、いきなり目の前に現れたスーパースター候補。腕は鳴るが、まずはじっくりと見る。焦らず騒がず!?「新ミスタータイガース」を育てていく。

続きを表示

この記事のフォト

2014年1月11日のニュース