マー君LA入り 既に接触!地元ド軍、施設見学「歓迎」

[ 2014年1月10日 05:30 ]

米ロサンゼルス入りしたことが分かった楽天・田中

 新ポスティング・システムで大リーグ移籍を目指す楽天・田中将大投手(25)が8日(日本時間9日)、米ロサンゼルス入りした。滞在期間は4、5日の予定で、代理人のケーシー・クロース氏(50)から交渉状況を聞くと同時に、移籍時に必要な身体検査も済ませる予定。また、ロサンゼルスに本拠を置くドジャースのネド・コレッティGM(59)は同代理人と既に接触していることを認めた上で、田中が滞在中に球場見学などを希望した場合に備え、受け入れ態勢を整えていることを明かした。

 気温9度のロサンゼルス国際空港に、田中が午前9時すぎに降り立った。ただ、言葉を発することなく、関係者にガードされ空港から足早に姿を消した。

 その後の足取りは不明だが、ロサンゼルス近郊のビバリーヒルズに事務所を構える代理人のクロース氏と、交渉状況や今後のスケジュールについて話し合いを持ったもようだ。現状で交渉過程に入っているのは8、9球団。ただ、今回の滞在期間は長くても1週間弱で、具体的な条件交渉にまで至る可能性は低く、主目的は身体検査とみられる。田中は昨季レギュラーシーズンで212イニングに登板。日本シリーズでは第6戦で160球完投した翌第7戦にも救援登板。米球界の常識を覆す「酷使」を疑問視する球団も多く、センチネラ病院など米球界で権威とされる病院が複数そろうロサンゼルスで万全のメディカルチェックを事前に終えて、本格交渉に備える見通しだ。

 一方で、田中にとって本拠を置く都市の住環境やプレーする施設面などを確かめる貴重な場ともなり、滞在中には数球団の球場施設に足を運ぶ計画も立てている。そして田中のロサンゼルス入りに早速、反応したのが本拠を置くドジャースだ。クロース氏はド軍のエース左腕カーショーと先発右腕グリンキーの代理人も務めている。コレッティGMはすでに同氏と何度も連絡を取り合っていることを明かした上で、野茂をはじめ、石井、黒田ら過去に日本選手が多数在籍した実績を持ち出し「私たちには素晴らしいスタッフがいる。みんな日本選手のことをよく知っている」と万全の受け入れ態勢があることを強調。さらには「本人が(施設)見学したいと言えばそれはうれしいし、もちろん歓迎するよ」と話した。

 交渉期限は米東部時間24日午後5時(日本時間25日午前7時)。田中の渡米で交渉はいよいよ本格化する。

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