寝る子は育つ!松井裕、マー君マット&オーダーメード枕持参で入寮

[ 2014年1月10日 05:30 ]

寮の窓から手を振る松井裕

 「眠れる杜」の怪物左腕だ。楽天のドラフト1位左腕、松井裕樹投手(18=桐光学園)が9日、他の新人8選手とともに宮城県仙台市内の犬鷲寮に入寮した。持参したのは安眠へのこだわりのつまった寝具セット。メジャー移籍を目指す田中将大投手(25)も使用しているマットレスと同じ一品も含まれており体調管理の基本である睡眠を重視してプロ生活のスタートを切る。

 大物ルーキーを歓迎する紙吹雪のように、仙台には小雪が舞った。入寮。高まる期待を、松井裕は初々しく口にした。

 「多くの方に見送られてきた。やってやるぞと思って来ました。一日でも早く慣れて、野球に集中できるようにしたい」

 昨年12月9日の入団発表からちょうど1カ月ぶりの仙台再訪。本格的に始まるプロ生活に、怪物左腕が準備していたのは安眠セットだった。新たな「相棒」となるのは、「睡眠は食事などと並んで大事なもの」と話す田中がイメージキャラクター契約を結んでいる寝具メーカー「東京西川」のマットレス「エアー」。体にかかる圧力を分散させ寝る姿勢を維持して、快適な眠りをもたらす優れものだ。

 「自分で寝て、いくつかのマットを試した。そこで体重のかかり方を調べてもらって自分に合ったものを買いました」。都内で2時間ほど熟慮して購入。価格は10万円前後と高級だが、偶然にも目標とする先輩が愛用しているものと同じだった。「遠征用もあるので、それを持って行って少しでもいい眠りができたらと思います」と2月の春季キャンプのために軽量の携帯用マットレスもゲットし、桐光学園・野呂雅之監督からの「体調管理の自己投資を惜しむな」という助言をすぐに実行に移した。

 枕もオーダーメード。寝違いを避けるため「真ん中の所は仰向けになった時、首に隙間ができないように両側が盛り上がっているように調整してある」。その一方で、手放せなかったのがタオル地の毛布。「さわり心地がいいので、小学生くらいから使っている」と10年近く愛用している年代物を披露し苦笑いした。「6~7時間寝れば大丈夫な方です」と量より質の快適な睡眠を重視する左腕のこだわりだった。

 松井裕に割り当てられたのは2階の2号室。昨年は則本が使用し、結婚を機に退寮した新人王部屋だ。「縁起のいい部屋を充てていただいたので、しっかりそれに応えられるようにしたい」。12日からは新人合同自主トレが始まる。まずは安眠を確保し、田中の後継者の道を歩んでいく。

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