菅野、開幕投手絶対!アリゾナから猛アピール 140キロ級ズバズバ

[ 2014年1月6日 05:30 ]

ダイヤモンドバックスのキャンプ地のマウンドで投球練習する巨人・菅野

 巨人の菅野智之投手(24)が4日(日本時間5日)、プロ2年目で自身初の開幕投手に強い意欲をみせた。原辰徳監督(55)が今季開幕戦となる3月28日の阪神戦(東京ドーム)の先発投手について「白紙」とする中、ダイヤモンドバックスのキャンプ地のマウンドから早くも投球練習。1月上旬で140キロ近い速球を披露する絶好の仕上がりで、海の向こうからアピール。菅野は8日に帰国する。

 澄み渡る空の下で菅野はマウンドに立った。捕手を相手に全力で15球。立ち投げながら、140キロ近い球速が出ていた。その姿こそが開幕投手への決意表明でもあった。

 「まずはキャンプで全力を注ぎたい。そこでうまくいけば、おのずと(開幕投手も)ついてくると思う。体調も問題ないです」

 新年早々、異例ともいえるマウンドからの投球。米国での自主トレ総仕上げともいえるこの日は、ダイヤモンドバックスのキャンプ地施設を借りての練習。キャッチボール、遠投をこなした後、マウンドに立った。練習を見守っていた元中日で、現在ダ軍のシニアアドバイザーを務めるジム・マーシャル氏も「この時期にこの球速を投げられる投手はメジャーにも多くはない」と感嘆の声を上げた。優勝旅行先のハワイから移動、約3週間の自主トレへの手応えは「バックネットが近いのも僕には投げやすかった」と話した笑顔が如実に物語った。

 原監督は開幕投手について「現時点では白紙」とし、チーム内の競争意識を高める方針だが、昨年13勝でチーム勝ち頭を分け合い、過去3度開幕投手を務めた内海との一騎打ちが予想される。菅野は日本シリーズ第6戦(当時Kスタ宮城)で無敗エースの楽天・田中と投げ合って白星を手にするなど、大舞台で自信をさらに深めた。チームの柱としての自覚も芽生えるのは当然だ。

 8日に帰国する右腕は「打者も僕のことはもう分かっている。球種(の質)を上げていかないと。ポストシーズンではフォークボールの状態が良かったので、つなげていきたい」と慢心はない。長い歴史と伝統を誇る巨人でも入団2年目までに開幕投手を務めたのは、江川卓、上原浩治ら過去5人しかいない。それ ほどの重責と栄誉。ただ、菅野はそれに耐えうる十分な資格を備えている。

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