5度挑戦も「大吉」出ず…オリ岸田 自力で先発ローテつかむ

[ 2014年1月4日 05:30 ]

平野佳(手前)と岸田は澄み切った青空の下、自主トレ

 先発転向に再挑戦するオリックス岸田護投手(32)が3日、京都府久御山町のNTT淀総合運動場で1日から行っている平野佳寿投手(29)らとの合同自主トレを公開し、“運に頼らず”自力での先発ローテーション奪取を誓った。

 実は元日の練習後、大阪府箕面市の勝尾寺に「少年野球以来。プロ入り後は初めて」という初詣に出かけた。わざわざ「勝運の寺」として有名な同寺を選んだのには、理由があった。気になるのは先発転向の運気。そこでおみくじを引いたことが珍騒動に発展した。

 出てきたのは吉、末吉。負けず嫌いに火が付いて、その後3度も購入したが、「大吉は出てこなかった」と苦笑い。5度も挑戦し、全てはねのけられたという。「勝ち運をかつぐ気持ちで行ったんですけど」と強運はあきらめ、結局は自力で先発ローテ枠をつかむ決意に変わった。

 それでも地力は十分だ。昨年の秋季キャンプで、森脇監督も「目標設定が一番具体的でよかった。先発の準備をさせる」と明言。8月に痛めた右足甲の靱帯(じんたい)も完治しており、5年ぶりの先発にも岸田は「1年間フルで投げて、27、28試合で、200イニング」と目標が高く、金子が最有力の開幕投手についても「隙があれば、行くでという気持ち」と鼻息が荒い。「初夢に富士山を見た…、ような気がする」と最後まで負けず嫌いだった右腕は、運に頼らず、力でたぐり寄せるつもりだ。

続きを表示

2014年1月4日のニュース