揺れる京大右腕 プロは「他にはない魅力もあるなと感じている」

[ 2014年1月2日 05:30 ]

京大の田中

2014年ドラフト注目選手

 15年春の就職を目指す、大学3回生らの就職活動が12月1日から解禁された。単位取得が順調な学生なら、誰もが卒業後の進路を考え、思い悩む時期だろう。阪神などプロからも注目を浴びる京大の田中も例外ではない。一般企業への就職、大学院進学、社会人野球、プロ野球…。広がる選択肢の中で心は揺れ動く。

 「(プロ野球は)厳しい世界であることは自覚していますが、他(の仕事)にはない魅力もあるなと感じています」

 田中は率直な心境を明かした。今秋の立命大戦では延長21回、計237球を投げ抜き、15奪三振、無失点。秋は未勝利ながら初のベストナインも獲得した。リーグ戦通算4勝。工学部工業化学科に在籍し、週3度の実験などで練習を制約される中、結果を出してきた。

 田中自身もOB訪問を始めるなど就活をスタートさせている。148キロ右腕はどんな答えを導き出すのか―。楽しみな1年が始まる。

 ◆田中 英祐(たなか・えいすけ)1992年(平4)4月2日生まれの21歳。兵庫県高砂市出身。米田西小4年から「塩市少年野球団」で野球を始め、三塁手、外野手、捕手を経験。白陵中で投手に。白陵高では1年秋からエースも2年夏の県大会3回戦進出が最高。京大では1年春から登板し、通算4勝21敗。50メートル走6秒7、遠投110メートル。1メートル79、72キロ。右投げ右打ち。

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