阿部6億円 日本人初の10億円プレーヤー目指す

[ 2013年12月25日 05:30 ]

6億円で更改、会見する阿部

 クリスマスイブにでっかい夢を掲げた。巨人・阿部慎之助捕手(34)が24日、球団事務所で契約更改交渉に臨み、3000万円増の年俸6億円で変動制の2年契約にサイン。日本人3人目の6億円到達にも、現役最高年俸男は球界初の10億円プレーヤーへの野望を口にした。

 「もっと上を目指さないといけないと思う。日本のプロ野球でも1人ぐらい10億、20億をもらう人がいてもいい。今後の若い選手のために、よりよい道が開ければいい」

 主将として99試合で4番を務め、チーム最多の32本塁打でリーグ連覇をけん引。通常通りの査定では、01年オフに松井秀喜が結んだ6億1000万円を超える6億2000万円の評価だった。だが、楽天との日本シリーズで22打数2安打に終わるなど、ポストシーズンでの不振を理由に固辞。「そういうのを踏まえて世間体をちょっと気にしてみました」。阿部は冗談めかしたが「すべてにあと一歩のところが多かった。来年はそのもう一歩を求めていきたい」と、まずは松井超えを来季のモチベーションとした。

 今年3月のWBCでは侍ジャパンの主将を務めるなど、球界の顔としての使命がある。メジャー挑戦する選手が増え続ける現状を踏まえ「日本の小学生だったら日本、巨人だって言わせるくらいじゃないと寂しい。そうなってもらいたいというのは大きな夢の一つ。プロ野球人気にもつながる」と熱く語った。

 86年オフに中日・落合博満(現中日GM)が日本人初の1億円プレーヤーになってから27年、いまだ誕生していない10億円プレーヤー。「キャリアハイを目指してやりたいと思う」と来季のリーグ3連覇と日本一奪回で、その足がかりをつくる。

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2013年12月25日のニュース