おかわりサンタ「目標は61本」 バレ超え新記録を約束

[ 2013年12月16日 05:30 ]

イベントに参加した子供たちの前でできあがったチーズバーガーを試食する中村

 おかわりサンタがでっかい約束だ!西武の中村剛也内野手(30)が15日、都内でクリスマスイベントに参加し、子供たちと交流した。来季の本塁打数の目標を質問されると「61本」と宣言。今季ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)がマークした60本のプロ野球記録更新に照準を定めた。今オフは例年より約1カ月早く自主トレをスタート。左膝故障からの完全復活の先に「バレ超え」を見据えた。

 特大アーチの軌道を見届けるように視線を上げた。イベントに参加した子供から「来年、何本の本塁打を打つことができますか」と質問された中村は「目標は61本」と、初めて具体的な数字を掲げた。

 「子供からの質問だからわかりやすく言ったんですけど、うそではない。今年更新されたので、やっぱりそこを目指さないといけない」

 今季は左膝手術の影響で復帰が遅れ、出場わずか26試合で、4本塁打に終わった。「かなりしんどい、悔しかった」というシーズンを送る中、セ・リーグではヤクルトのバレンティンが王貞治らが持つ本塁打のプロ野球記録(55本)を49年ぶりに更新。これが本塁打王を4度獲得した男のプライドに火を付けた。

 今オフは例年より約1カ月早く、宮崎・南郷キャンプから帰京した11月20日から自主トレを開始。普段はほとんど行わないウエートトレーニングに精力的に取り組み、故障しない体づくりと筋力アップにほぼ無休で励んでいる。さらに「シーズンは長い。しっかり食べないとすぐにバテるので大事」とバランス良い食生活も心がけている。

 9日の契約更改交渉では4年総額20億円の大型契約を結んだ。「契約期間内には誰もが認める日本最強打者になりたい」。61発を放てば、まさに日本球界最高の長距離砲であることを証明することができる。来季は主力である片岡が巨人へ移籍し、涌井もロッテ移籍が確実な状況。「1年間フルで出られるようにしたい。優勝したいのでその力になれたら」と「チームの顔」としての責任感も口にした。

 この日はマクドナルドのクルーの制服姿でチーズバーガー作りを体験。「完璧ですね。セカンドキャリアはここでバイトしようかな」と言って参加者の笑いを誘った。最後にはサンタクロースの衣装にも身を包み、サイン入りバットなどをプレゼントした「おかわりサンタ」。来季は自身の背番号60を上回る放物線を描き、子供たちにビッグなプレゼントを届ける。

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