月給10万円でも夢を!独立リーグ 初の東大出身選手誕生

[ 2013年12月7日 05:30 ]

ネット中継で自身の指名が流れ表情を崩す井坂

 BCリーグのドラフト会議が6日、新潟県内で行われ、東大の井坂肇投手(4年)が信濃から指名を受けた。東大野球部からは05年に横浜(現DeNA)入りした松家卓弘以来6人目のプロ野球選手の誕生で、独立リーグは初めて。「地元枠指名」を除き、全体の1位指名を受けた右腕は「野球をする場を与えてもらって、感謝したい」と喜びを口にした。

 井坂は都日比谷から1浪の末に東大合格。1年秋に145キロを計測するなどリーグ戦8試合に登板し、0勝0敗、防御率8・10だった。02年公開の「ミスタールーキー」などを手掛けた映画監督の父・聡さん(53)も東大野球部出身で、野球を続ける夢を後押ししてもらった。月給10万円台と厳しい環境に身を置くが「世間的には変わっていると思われるかもしれないけど、今度はNPBのドラフトにかかるように頑張りたい」と意欲を見せた。

 ▼井坂の父・聡さん 私もプロでやりたかったので、息子がかなえてくれた。私も一度も就職することなく映画の助監督からスタートしたので「やりたいならやってみれば」という話をしていた。スタートラインに立ててよかった。

 ▼BCリーグのドラフト指名方法 初めに「地元枠指名」が行われる。出身地、現住所、野球歴などがリーグ所属の各県に該当し、地元出身選手と判断された選手は地元球団に優先指名権が与えられる。次に「優先枠指名」でNPBにドラフト指名を受けた選手や、今シーズン中にNPB球団に移籍した選手がいる球団に、その人数分の優先指名枠が与えられる。その後「通常指名」となり、完全ウエーバー方式で行われる。

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2013年12月7日のニュース