大リーグ、選手双方に利点 新ポスティング 岩隈、中島のようなリスク減る

[ 2013年12月5日 06:41 ]

 新ポスティング・システム(入札制度)が、日本野球機構(NPB)と大リーグ機構(MLB)の間で、大筋合意に達したことが4日、分かった。

 新しい制度は入札額の上限を2000万ドル(約20億6000万円)に設定し、複数球団が上限額で入札した場合、選手はその全球団と入団交渉できるというもの。資金力に劣る米球団が参加しやすくなっただけでなく、選手側にも選択権が与えられ、今オフに同制度を利用する可能性がある楽天・田中将大投手(25)にとって有利な制度となった。

 大リーグ側が最も問題視していたのは入札金の高騰。11年オフのレンジャーズによるダルビッシュの最高入札額は、5170万3411ドル(当時約40億円)にも達したが、今回は上限枠を設けたことで高騰を防げる。さらに旧制度では認められなかった複数球団との交渉が認められたことで、落札球団との交渉が破談した岩隈(現マリナーズ)、中島(現アスレチックス)らのようなリスクは減る。新制度は当初の想定より入札額が減る楽天にはデメリットがあるが、大リーグ側、選手側双方にメリットがある。

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2013年12月5日のニュース