大谷は2倍増!投手、野手それぞれ算出の二刀流査定

[ 2013年12月4日 05:30 ]

契約更改を終え、紙吹雪をまく大谷

 契約更改を終えた大谷が、無数のフラッシュを浴びながら会見の席に着いた。二刀流に挑んだルーキーイヤーは、倍増の3000万円でサイン。それでも「(球団から)高卒1年目としては頑張ってくれたと言ってもらったが、自分ではまだまだ満足していない。抑えたという試合はなかったし、打撃でも後半あまりよくなくて迷惑を掛けたところがあった」と淡々と振り返った。

 前例のない挑戦を続けた。注目の査定については「詳しくどうなっているのかは、詳しすぎて僕も分からなかった」と苦笑い。球団は投手と野手、それぞれの査定ポイントを算出したが、合算すると2人分の額になるため、調整したという。島田利正球団代表は「二刀流だから有利かというと、そうではない部分もある。二刀流で生まれたボーナスはない」と説明。倍増の提示には「トータルすれば十分よくやった」と評価した。

 新人で大谷と同額で更改したのは、球団ではダルビッシュ(現レンジャーズ)、斎藤に続く快挙。大谷は「その2人のような活躍ができたのかは分からない」と控えめに喜んだ。この日は、高校時代からのライバルでもある藤浪も契約を更改。自身を上回る3倍増の評価には「球団も違うし、そういうもの(査定方法)も変わってくるので、そこはあまり興味がない」と素っ気なかったが、「凄く活躍している姿を見ているし、僕も来年頑張りたい」と発奮材料にしている。

 19歳で3000万円。アップした給料の使い道を聞かれると、「買いたいものはない。親とかお兄ちゃん、お姉ちゃんには何かあげたいと思う」と素朴な一面ものぞかせた。だが、会見中何度も「まだまだ力が足りない。来年頑張りたい」と繰り返した姿は、投打でのさらなる飛躍を予感させた。

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2013年12月4日のニュース