梵 新選手会長就任へ「周りが見られる人間になりたい」

[ 2013年12月2日 05:30 ]

子供たちに囲まれる梵

 新選手会長は常にグラウンドからチーム全体に目を配る。広島・梵英心内野手(33)が来季から選手会長を務めることが1日、分かった。プロ9年目で担う重責。正式発表は2日の選手会納会の席となるが、東出の任期満了に伴い、新選手会長に就任する。

 「若い選手が言えないことを言う役回りかなと思う。自分のことプラス周りが見られる人間になりたいと思う」

 これまではマイペースのイメージが強かった梵だが、今季は積極的に若手選手を食事に誘うなど中心選手としての自覚も確実に芽生えてきた。

 この日は、広島市内のコカ・コーラウエスト球場で「ヒマラヤ スポーツ教室2013」に参加し、来季の最低限の目標に144試合全試合出場を掲げた。

 球団史上初のCS進出を果たした13年。チームにとっては大きな意味を持つ1年だったが、梵としては物足りなさの残るシーズンだった。

 「常に試合に出るつもりでいたけど、休みながらという立場になってしまった。今年の反省としては(首脳陣に)無駄な気を使わせてしまったというのが一番」

 昨年10月に右膝を手術するなど、両膝に爆弾を抱える梵。今季は打率・304をマークしたものの、首脳陣の膝への配慮もあり、出場は117試合にとどまった。「春先はこわごわやっていたけど、夏場以降は“こうすれば行ける”というのが見えてきた」と、万全を強調するだけに、来季は1試合も遊撃の定位置を譲るつもりはない。

 10年には盗塁王、ゴールデングラブ賞を獲得したが、今季は6盗塁、10失策と本来の姿を出すまでには至らなかった。

 「そこは持ち味なので失いたくない」

 23年ぶり優勝に向け、梵は144試合にわたり、走攻守3拍子を高いレベルで表現する。

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