「雑草魂」「リベンジ」以来 野球界から8度目流行語大賞出る?

[ 2013年12月2日 05:30 ]

99年の日本新語・流行語大賞表彰式で笑顔を見せる西武・松坂(左)と巨人・上原

 今年も、「新語・流行語大賞」の季節がやってきた。「倍返し」「じぇじぇじぇ」「今でしょ」など、過去に例を見ない流行語のアタリ年と言われる2013年、野球界からも「引いたら負け」(田中将大)、「二刀流」(大谷翔平)、「スポーツの底力」(東北楽天)の3つが大賞候補にノミネートされた。

 さかのぼれば、野球界からは毎年のように流行語が生まれ、「大賞」受賞歴も多数。その言葉は大きく2つに分類することができる。

<新人・ブレイク選手発信型>
86年流行語部門・金賞「新人類」(西武・清原和博、工藤公康、渡辺久信)
94年大賞「イチロー(効果)」(オリックス・イチロー)
95年大賞「NOMO」(ドジャース・野茂英雄)
99年大賞「リベンジ」(西武・松坂大輔)
99年大賞「雑草魂」(巨人・上原浩治)

<優勝監督・選手発信型>
95年大賞「がんばろうKOBE」(オリックス・仰木彬監督)
96年大賞「メークドラマ」(巨人・長嶋茂雄監督)
98年大賞「ハマの大魔神」(横浜・佐々木主浩)

 大賞以外の優勝監督の言葉でも、01年語録賞「ファンの皆さま本当に日本一、おめでとうございます」(ヤクルト・若松勉)、03年トップテン「勝ちたいんや」(阪神・星野仙一)、06年トップテン「シンジラレナ~イ」(日本ハム・トレイ・ヒルマン)などが印象深い。

 また上記以外でも、87年特別賞「鉄人」(広島・衣笠祥雄)、90年語録賞「昭和生まれの明治男」(ロッテ・村田兆治)、91年表現部門・金賞「川崎劇場」(ロッテ・金田正一監督)、93年新語部門・銅賞「FA」(巨人・落合博満)、09年トップテン「ぼやき」(楽天・野村克也監督)など、時代を彩ってきた言葉は多い。だが、やはり目を引くのは《新人・ブレイク選手発信型》だ。怖いもの知らずの勢いが生み出す言葉は、球界だけにとどまらず、世間も元気にするパワーに溢れている。

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 ▼野球太郎とは イマジニア株式会社ナックルボールスタジアムが発行する野球雑誌。ドラフト関連情報とディープな記事に定評がある野球愛好家のバイブルともいってよい存在になっている。スマートフォンマガジンとして「週刊野球太郎」も配信中。

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