自称“交渉の鬼”中畑監督 FA久保を直電で口説く

[ 2013年11月23日 05:30 ]

会見開始前から上機嫌の中畑監督

 DeNAの中畑監督が、阪神からFA宣言した久保を「直電」で口説いた。新人選手の入団会見終了から20分後、報道陣の前に再び姿を現した指揮官は「今、しゃべったよ」と電話交渉したことを明かした。

 条件面を含めた交渉は球団と久保の代理人の間で行われているが、指揮官は自らの口で「一緒にこのチームを変えてほしい。ウチの弱点は戦ってみて分かるだろ。君が来れば間違いなく勝てる」と獲得への熱意を訴えたという。

 現役時代は労働組合の初代会長を務めただけに、交渉術なら誰にも負けない。「(会話は)2、3分だったが、中身は濃い。俺は“交渉の鬼”と呼ばれていた。選手会でもじいさん相手にやっていたし」と自信満々の表情。監督就任した11年以来、2年間で2桁勝利を挙げた投手はゼロとあって、口説き文句は「君が最初の2桁勝利投手になってほしい」だった。

 阪神は残留要請を出しているが、DeNAは出来高を含めて2年総額3億円とみられる好条件で獲得を狙っている。電話交渉の感触について、中畑監督は「電話越しに明るさが伝わってきた。笑顔だよ。吉報を待ちたい」。見えないはずの久保の笑顔が見えるほど、手応え十分だった。

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2013年11月23日のニュース