マートン&メッセ“心配なし”11日にも残留合意

[ 2013年11月9日 06:00 ]

 阪神が残留交渉を進めていたマット・マートン外野手(32)、ランディ・メッセンジャー投手(32)の両助っ人と、早ければ週明け11日にも合意に達することが8日、分かった。この日、交渉の進捗(しんちょく)状況を問われた球団幹部が「心配していない。週明けくらい(に決まる)かな」と見通しを語った。

 投打の柱が戻ってくる。去就未定のまま帰国の途に就いたマートン、メッセンジャーの「残留」が、この日までに当確ランプがともったもよう。それぞれの交渉状況についての球団幹部の言葉が自信に満ちていた。

 「マートン、メッセに関しては心配していない。週明けくらい(に決まる)かな」

 シーズン終了後から「来季も必要戦力」という方針を確認していた。今月30日が提出期限の保有者名簿にも2人の名前を記載。長期戦を視野に入れ、粘り強く残留交渉に着手していた。

 条件面で、最大限の誠意を示したのが勝因だ。2年契約満了のマートンには、今季推定2億4600万円からの大幅増で再び複数年を提示。同じく2年契約が切れたメッセンジャーにも同1億2300万円からの大幅アップ。両選手とも複数のメジャー球団から興味を示されたが、絶対に渡せない戦力だった。

 マートンは今季178安打でシーズン最多安打のタイトルを獲得した。自己最多の19本塁打、打率・314、85打点はすべてチーム最多。当然、来季も中軸の一角を期待している。

 一方のメッセンジャーも奪三振のタイトル(183個)を獲得し、196回1/3もリーグ最多。今季12勝は阪神でトップだ。開幕投手を務め、広島とのCSファーストS初戦のマウンドも任されるなど、エース的存在だった。

 2人で、虎7冠。至上命令だったMMの流出阻止を確実にし、来季の助っ人陣容にも一定のメドが立った。さらに4番打者候補として大リーグ、ナショナルズのマウロ・ゴメス内野手の獲得が秒読み段階となっている。韓国サムスンが海外進出を容認した守護神候補の呉昇桓(オスンファン)投手に関しても近日中に編成担当者が渡韓し、アタックを開始する予定だ。主砲2人、右のエース、守護神…。9年ぶりのV奪回へ向け、来季戦力の整備は着々だ。

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2013年11月9日のニュース