佐世保実前監督が不服申し立て…“事実と違う報告書基に処分”

[ 2013年11月8日 12:02 ]

 佐世保実業高校(長崎県佐世保市)野球部の清水央彦前監督(42)は8日、昨年8月に3年の元部員が1年部員を暴行した問題で、事実と違う学校側の調査報告書を基に無期謹慎処分を受けたとして、処分を決めた日本学生野球協会に対し不服申し立てをした。

 清水前監督の代理人弁護士が明らかにした。協会の処分への不服申し立ては異例。

 高校側は今年10月初めに問題が発覚した際、清水前監督が1年部員の退部を思いとどまらせるため、元部員に「殴ってでも退部を考え直させろ」と指示したと説明していた。

 これに対し、清水前監督は協会に対し、「元部員には『何とかして説得しろ』と指示しただけ」と主張、暴行をそそのかすようなことは言っていないと反論した。

 また高校側は1年部員が暴行であごを骨折したことについて、清水前監督が「練習中の事故だった」と虚偽報告していたと説明。これに対し、清水前監督は「1年部員と母親が公にしないよう持ち掛けたので、受け入れた」としている。

 協会は今後、不服審査委員会を開き処分を変更するかどうか審査する。協会の内藤雅之事務局長は「規則に従って手続きを進める」と話した。

 協会は10月11日、清水前監督を同1日からの無期謹慎処分とした。

 同校野球部は強豪校で、昨夏と今夏、長崎県代表として甲子園に出場した。

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2013年11月8日のニュース