なぜ?中日 異例の早期契約更改 厳しい提示続々 落合GM「不思議じゃない」

[ 2013年11月6日 19:34 ]

続々と主力選手の年俸をカットする中日・落合GM

 中日が異例の早さで主力選手との契約更改を進めている。V奪回の切り札として呼ばれた落合博満GMが厳冬の更改の席に臨み、高額年俸の選手が軒並みダウン提示をされ、判を押さざるを得ない状況だ。

 「不思議じゃないでしょ。Bクラスの責任は選手にもある」。落合GMは4位に沈んだチームに、年俸アップはあり得ないとばかり、次々にダウンを提示。今季1勝に終わった吉見には野球協約の減額制限いっぱいとなる1億1600万円減の年俸1億7400万円。浅尾は5500万円減の1億6500万円、和田は8000万円減の2億5000万円、48歳で5勝をマークした山本昌でさえ2000万円ダウンの4000万円と軒並みダウン。、森野、岩瀬の現状維持はいい方で、井端に至っては今季年俸1億9000万円から1億6000万円減の3000万円を提示したとみられ、井端は退団の道を選んだ。

 5日の更改ではアップしたのは3年目で58試合に登板して中継ぎとしてフル回転した武藤のみ。6日も控え捕手の松井雅が150万円増の1000万円、岩崎が120万円増の年俸900万円と、増額組も減額組から比べれば、桁が違う。落合GMの前ではヘビににらまれたカエルのごとく、ほとんど何も言えないまま判を押すしかないようだ。

 例年なら12月中旬以降に行う主力組から交渉をしているのは、各選手がオフシーズンを自由に過ごせるようにするため。契約の対象期間である11月中にも全員の交渉を終える予定という。落合GMは「契約期間中にやるのがスムーズだし、選手も動きやすい」と話している。

 この想像を超えた厳しい契約更改が来季の中日の戦いぶりにどう影響するか。キャンプから目が離せなくなりそうだ。

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2013年11月6日のニュース