西武・涌井 ロッテ移籍有力に 5日にもFA権行使表明へ

[ 2013年11月5日 06:00 ]

5日にもFA行使を表明する涌井。地元・ロッテなどが獲得に乗り出すことは確実だ

 西武の涌井秀章投手(27)が、早ければ5日にもFA権の行使を表明する。既にロッテなどが獲得に乗り出すことが確実で、旧所属球団を含む全球団との交渉が可能となる15日以降、交渉が一気に本格化しそうだ。

 この日、涌井は西武ドームで行われた秋季練習に参加。報道陣の問いかけには無言で球場を後にした。1日に行われた球団との残留交渉では、今季年俸2億2000万円から単年契約でのダウン提示を受けたとみられる。ここまで熟考を続けてきたが、一番のこだわりに挙げた「(1)先発、(2)必要とされていること」を考慮した結果、新天地での挑戦を決めた。

 移籍先候補の一つになるとみられるロッテは涌井の地元・千葉の球団。率いるのはかつての恩師・伊東監督だ。今季のチーム防御率3・77はリーグワースト。先発右腕の駒不足や不調が深刻だった。それだけに伊東監督は今オフの補強ポイントとして「ローテーションの軸となる完投能力のある投手」を最優先事項に据えている。

 涌井は今季45試合に登板し、5勝7敗と先発としては不本意だった。しかし守護神を務めた9月には球威も取り戻し、チームの逆転CS進出にも大きく貢献。先発として再起を図る自信も深めた。ここ数年苦しんだ右腕が、いよいよ決断の時を迎えた。

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2013年11月5日のニュース