巨人・谷 出場機会求め退団 合同トライアウト参加も

[ 2013年11月5日 06:00 ]

ファンにサインを求められ快く応じる谷

 巨人の谷佳知外野手(40)が退団することが4日、決まった。出場機会を求めて移籍を目指す谷に対し、球団も希望を受け入れる形で来季の契約を結ばないことを発表。17年目の大ベテランが大きな決断を下した。

 日本シリーズ敗退から一夜。谷は仙台市内の宿舎ホテルで決意をにじませた。「まだ(現役で)やりたい。試合に出られるところでやれればいい。まだ走ることもできるし、野球が好き」。41歳を迎える来季だが、現役続行に自信を見せた。

 オリックスから移籍した07年に141試合に出場、打率・318をマーク。5年ぶりのリーグ優勝の原動力になるなど3連覇に大きく貢献した。だが、今季は移籍後最少の13試合出場。2000安打まであと79安打に迫るが「試合に出たいという気持ちの方が強い」ときっぱり。個人の記録よりも出場機会を求めての決断だった。

 2軍生活中も練習開始の1時間半以上前に球場入りし、準備を始めるなどその姿勢は若手の模範でもあった。「こんなに強いチームでできてよかった。いい思い出ばかり」。今後は川崎市のジャイアンツ球場などで練習を続けながら他球団から声がかかるのを待つが、10日の合同トライアウトを受ける可能性もある。

 ▼巨人・原沢敦球団代表兼GM 功労者であるし、来年の戦力として考えた時に(日本シリーズの)40人枠にも入っていた。判断を迷うところだが、本人が試合に出たいという気持ちが強い。そういうところを踏まえて、我々として取れる手続きを取った。

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2013年11月5日のニュース