GM「上原獲得して本当に良かった」結実した速攻オファー

[ 2013年11月1日 07:29 ]

ワールドシリーズを制覇し、オルティス(左下)に担ぎ上げられるレッドソックス・上原

Wシリーズ第6戦 レッドソックス6―1カージナルス

(10月30日 ボストン)
 レッドソックスのベン・チェリントンGMはシャンパンで上気した顔でこう言った。「あの時、コージを獲得して本当に良かった。彼なしで、ここ(世界一)にはいなかった」。そして上原獲得の舞台裏を明かした。

 昨年12月3日、テネシー州ナッシュビルで4日間のウインターミーティングが開幕。レンジャーズからFAとなった上原には多く球団が興味を持ち、再契約を望むレンジャーズ、オリオールズ、フィリーズは既に条件提示まで済ませていた。この時、レッドソックスは上原は獲得リストの上位にはいなかった。「右のブルペン投手は必要な補強ポイントではなかった。ただ、うちのスタッフがコージを気に入っていたので、とりあえず代理人と連絡を取ろうという話になった」という。

 そこから一気に動いた。代理人と会い、上原の希望球団であることが分かると、ライバル球団より200万ドル近く上回る年俸425万ドル(約4億1650万円)の好条件を速攻オファー。同6日に電撃合意が発表された。

 争奪戦に最も遅く参入しての逆転劇。「彼が興味を示してくれたので、アグレッシブにいこうと決めた。本当に電撃的だった」。レッドソックスの動きがあと少し遅ければ、上原は他球団のユニホームを着ていた。

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2013年11月1日のニュース