走塁妨害でサヨナラ負けの上原「すっきりしない」

[ 2013年10月27日 14:46 ]

カージナルスにサヨナラ負けし、肩を落とすレッドソックス・上原。左はファレル監督

ワールドシリーズ第3戦 レッドソックス4―5カージナルス

(10月26日 セントルイス)
 まさかの幕切れ。9回1死一塁から救援し、サヨナラ負けを喫したレッドソックスの思わずマウンド付近でしゃがみこんだ。

 代打グレイグに左翼線二塁打を許し、1死二、三塁の大ピンチ。ジェイの打球は中堅に抜けそうな当たりだったが、二塁手のペドロイアの好守で三走の生還を阻止。だが、次の瞬間に悲劇が待っていた。捕手のサルタラマッキアの三塁への送球が悪送球となり、三塁手のミドルブルックスが本塁に向かおうとしたクレイグと接触。左翼手がバックアップしたボールはグレイグより早く本塁に戻ってきたが、走塁妨害での生還が認められた。

 ファレル監督が猛抗議したものの、判定が覆ることはなく、歓喜のカージナルスナインを前に上原はぼう然と立ち尽くすしかなかった。

 「先頭(グレイグ)への初球は完全に失投。自分のミスです」と認めた上原だが、走塁妨害で決勝点を奪われたことには「なんかすっきりしない」。ファレル監督は「すぐに飲み込むには苦すぎる薬のようだ」と惜しい敗戦を表現した。

 これで通算1勝2敗と、敵地で苦境に立たされたが、上原は「どう言っても(判定が)覆ることはない。切り替えるしかない」と前を向いた。

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