上原、愛息とお立ち台「正直、吐きそうでした」

[ 2013年10月20日 13:25 ]

シリーズMVPに選出され、トロフィーを掲げるレッドソックスの上原

ア・リーグ優勝決定シリーズ第6戦 レッドソックス5―2タイガース

(10月19日 ボストン)
 米大リーグのプレーオフ、ア・リーグのリーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)第6戦が19日(日本時間20日)、ボストンで行われ、レッドソックス(東地区優勝)が5―2でタイガース(中地区優勝)に逆転勝ちし、通算4勝2敗で6年ぶり13度目のリーグ制覇を果たした。上原は9回を無失点で締めくくって胴上げ投手となり、シリーズの最優秀選手(MVP)に選出された。

 上原は3点リードのの9回に6番手で登板。アビラを空振り三振、インファンテを投ゴロと簡単に2死とした後にジャクソンに遊撃内野安打を許したが、最後はイグレシアスをフォークボールで空振り三振に仕留めた。

 試合後、インタビューに応えた上原は「ホッとしているのが一番の気持ち。いやあ、うれしいですね」と喜びの声。「(ビクトリノの)7回の満塁ホームランは大きかった。あれで流れが変わった」と振り返り、「3点あったので2点までいいかな」と1点差で登板した第5戦とは違って余裕を持ってマウンドに上がったことを明かした。

 リーグ優勝決定シリーズでは5試合に登板して1勝3セーブ、防御率0・00。救援投手では同シリーズ史上3人目、日本選手では初となるMVPに輝いた。ホームの大観衆の前でヒーロー・インタビューに応えた上原は「選手みんなのサポートのおかげ」とチームメートに感謝。「最後は正直、吐きそうでした」と正直な心境を告白すると、場内は大爆笑に包まれた。ともに“お立ち台”に上がった長男は、質問に「アイ、ドントノウ」「エキサイテッド」と堂々と英語で答え、父とともに大歓声を浴びた。

 ▼レッドソックス・ファレル監督の話 これ以上は望めないようなシリーズだった。シャーザーにはずっと苦しめられてきたが、やっと倒せた。次のカージナルスも素晴らしいチーム。対戦するまでに準備をしたい。

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