大舞台での経験不足…広島 小窪見逃し三振に見えた巨人との差

[ 2013年10月19日 09:33 ]

<巨・広>1勝もできなかった広島・野村監督(左から4人目)

セ・リーグCSファイナルステージ第3戦 広島1―3巨人

(10月18日 東京D)
 手が出なかった。いつもなら、打てるはずの球に。1点先制した初回2死二塁。フルカウントから広島・小窪が喫した見逃し三振に、巨人との差が凝縮されていた。

 「自分ではそうは思っていなかったけど、弱気な自分が出てしまった。なぜバットを振れなかったのか…悔しいです」

 この場面、二塁走者・梵が走った。完璧なスタート。三塁セーフのタイミングなのは打席の小窪にも分かった。四球なら一、三塁でエルドレッドに回せる。一方で、フルカウントだからストライクは振らないといけない。なのに「変につなごうという意識が…」。外からストライクゾーンへ入ってくるスライダーに手が出ず、杉内を打ち崩す絶好機を逃した。

 全6球中、2球目のスチール援護の空振り(梵の二盗)と3球目のファウルはボール球。見逃し三振した6球目が唯一のストライクだった。打力を買われて5番に起用された小窪。いつもなら間違いなくスイングした球だ。

 新井打撃コーチは「どんな舞台でも平常心で力を出すのが実績を残す選手。大舞台で力を出せないのは技術不足で経験不足」と話し「いい経験をした」と続けた。巨人との差、そして来季の課題が明確になった見逃し三振だった。

 ▼広島・野村(4回2失点で降板)大事な試合で投げさせてもらってうれしく思うし、また来年。

続きを表示

2013年10月19日のニュース