渡辺監督 在任6シーズンで大きな功績 生え抜き育成で底上げ

[ 2013年10月15日 11:46 ]

 西武の渡辺監督は5年連続で優勝を逃した責任を取った形だが、在任中に残した功績は大きい。

 球界を揺るがした裏金問題が発覚し、26年ぶりのBクラス(4位以下)に終わったどん底のチームを2007年10月に引き継いだ。若手を伸び伸びとプレーさせる方針で新たな風を吹き込み、前年5位の西武を就任1年目でいきなりリーグ優勝と日本一に導いた。本塁打王4度の中村、栗山ら2軍監督時代から指導した若手を主力に育てあげた。

 大型補強はフリーエージェント(FA)で獲得した石井くらいで、生え抜きの育成を重視。今季は4年目の菊池が9勝を挙げるなど、一定の成果が表れたことも退く気持ちにつながったようだ。

 監督6シーズン全てで勝率5割以上をマークし、混戦のパ・リーグで5度のAクラス(3位以上)と安定した成績を残した。自身2度目のリーグ制覇はならなかったが、チームの底上げとファンの信頼回復に大きく寄与した。

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2013年10月15日のニュース