初回の積極性で明暗 ロッテは5人全員ファーストストライクから

[ 2013年10月13日 07:26 ]

<西・ロ>1回2死、井口(手前)に先制の左越えソロ本塁打を打たれる岸

パ・リーグ クライマックスシリーズ ロッテ11-1西武

(10月12日 西武D)
 勝利の女神は、さ細なことでソッポを向いてしまう。勝負の流れ、勢いはいつも気まぐれだ。初回。ロッテは打者5人全員がファーストストライクから積極的に打って出た。マスク越しにスイングを見ていた捕手の炭谷は「脅威」を感じた。

 「(狙いを絞って)徹底して振っていた。あれだけ振られると怖い」。一方の西武は、3人ともファーストストライクを見逃し。守りに入ったのか、それとも受け身になったのか。「いつもとは違う感じだった。圧倒されっぱなしで攻撃にも影響が出たと思う」。4番・浅村は2回2死一塁でけん制死。4回無死一、二塁では「打たされた」という投ゴロ併殺打に倒れた。わずかな違和感。初回の明暗で流れは変わった。レギュラーシーズン8連勝締めの勢いは失われ、下馬評が高かったはずの西武は大敗した。

 「相手は好機を生かして、ウチは生かせなかった。攻撃で明暗が分かれた」と渡辺監督。追い詰められたロッテは逆に開き直り、ミーティングも徹底して行った。西武は資料こそ増えたが、普段と同様の姿勢を貫いた。勢いを止めたくなかったから。勝利の女神を再び振り向かせるのは並大抵のことではない。

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2013年10月13日のニュース