槙原氏が語る大谷の課題 豪快な一発&変化球の精度アップを

[ 2013年10月7日 07:38 ]

 【槙原寛己氏が語る大谷来季への課題】

 大谷の1年目を数字だけを見て振り返れば、3本塁打という数は物足りない。打撃には確かに「うまさ」は感じる。しかしそれは他の野手でも補える。打率は低くてもいい。長打。それも豪快に引っ張った、ファンの心をググッと引きつける打球。来季はぜひとも2桁本塁打を、それも豪快なホームランを追求してほしいと思う。

 投げては常時150キロ超をマーク。どちらが魅力的か。今季に関して言えば、私は「投手」と考える。投げるにつれて制球も良くなった。デビュー時から150キロ以上の直球を投げていたが、打者の体感速度はそれほど速くなかったのではないか。でも今はボールが指にかかり、本当に速さを感じる。その直球を生かすためには、さらに変化球の精度を上げることが必要不可欠。その練習をするために、ブルペンでの投げ込みなどの時間が取れるか。ここにも「二刀流」の課題がある。

 打者としてスタメン出場し、その間に先発し…という形での3勝は評価できる。未来の大谷像へ、来季はより大切な一年になるはずだ。(スポニチ本紙評論家)

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2013年10月7日のニュース