日本ハム 稲葉 来季は選手専任 進退懸ける「倍返ししたい」

[ 2013年9月28日 06:00 ]

新千歳空港から移動する日本ハム・稲葉

 日本ハムの稲葉篤紀内野手兼任コーチ(41)が来季は「選手専任」となって現役を続行することが27日、分かった。すでに球団側から伝えられており「もう一度勝負させてもらえるという気持ち」と不退転の決意を語った。

 19年目の今季は兼任コーチの肩書を背負ってスタートしたが、侍ジャパンの一員としてWBCに出場した影響もあり、シーズン序盤から不振に苦しんだ。4月24日には自ら申し入れ、故障以外では05年の日本ハム移籍後初の2軍降格も経験した。ここまで91試合で打率・203、3本塁打。26日のロッテ戦(札幌ドーム)では代打で登場も3球三振に倒れていた。

 チームは若手に出場機会を与える方針となり、この日、稲葉の出場選手登録を抹消。個人としてのシーズンは終了したが「最後まで悔しかった。また来年、稲葉篤紀になって帰ってきたい。若い選手と勝負するつもりだし、レギュラーを渡すつもりはない。この悔しさを来年倍返ししたい」と言葉に力を込めた。

 残り8試合はコーチとしてベンチ入りする。28日からのオリックス2連戦(京セラドーム)のため札幌から大阪へ移動する際には、1学年上の広島・前田智の引退について「寂しいね。でもそういう世界。僕ももちろん、来年やってダメなら引くくらいの気持ちでやります」と語った。まさに来季は進退を懸けたシーズンとなる。

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2013年9月28日のニュース