指揮官も上原の投球絶賛「コージがMVPでも驚かない」

[ 2013年9月22日 08:24 ]

<レッドソックス・ブルージェイズ>祝勝会でシャンパンを掛け合う上原(左)と田沢(右)
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ア・リーグ レッドソックス6―3ブルージェイズ

(9月20日 ボストン)
 レッドソックスのファレル監督は上原の貢献度の高さについて熱く語った。

 コージの存在なしに今季の優勝はなかった。当初予定していた2人のクローザーがともにケガをしたからね。コージは現場もフロントも救ってくれた。特にこの2カ月間は信じられない。しっかり打たれた打球がほとんどない。監督業はストレスが多い仕事だが、コージがマウンドに上がれば、私の頭の中では「ゲームオーバー」なんだ。

 昨オフ、FA選手を補強する際、コージのことはずっと気になっていた。レッドソックスがリリーフ投手を探す上で重要視するのが三振奪取率。あるいは三振が少なくてもゴロを打たせる率が高い投手。平均の投手はいらない。コージの獲得に踏み切った理由は三振奪取率が高い上にコントロールの良さ。うちのブルペンは球威があるが、四球もある投手が多い。コージが入ることでバランスを取れると考えた。

 コージの起用法には注意を払っていることが2つある。一つは、原則、試合で使わないなら肩をつくらせないこと。今季ウオーミングアップして試合で投げなかったのは3度しかない。もう一つは、投げない日は長くても3日にとどめ、4日目はセーブの状況ではなくても試合で使う。本人から5、6日、間隔が空いて投げた時に痛みが出た経験があると教えられたからだ。コージの体は誰よりもコージが知っている。私のやり方を押しつけるのはクレージーだ。

 メディアの間ではMVP候補にも挙がっているようだが、私は何があっても驚かない。もしかしたら、メジャーの歴史を通しても、これだけのインパクトを与えたリリーフ投手はいないかもしれない。

 ▼レッドソックス ジョン・ヘンリー・オーナー 去年は最下位に沈んだが、選手はキャンプ初日から自分たちを信じて疑わなかった。25人全員が結束して戦い、それはとても美しかった。(その中でも)ウチのMVPはコージだ。

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2013年9月22日のニュース