“鉄腕”山口 ピンチしのいだ 6年連続60試合登板

[ 2013年9月20日 06:00 ]

<中・巨>7回、ホールトン(右)に代わってマウンドへ向かう山口

セ・リーグ 巨人3-2中日

(9月19日 ナゴヤD)
 相手の反撃ムードを完全に断った。1点差に詰め寄られた7回1死、巨人・山口が登板。いきなり高橋周に中前打されたが、続く田中を中飛、代打・谷繁を外角121キロチェンジアップで見逃し三振。自身のプロ野球記録を更新する6年連続60試合登板を無失点で終えた。

 「60試合登板は具体的な目標だった。うれしい。多くの方々によるサポートのおかげです」

 05年の育成ドラフト1巡目で入団し、いまや球界を代表するセットアッパーに成長した。今季は「1球ダメでも、ここを直せば大丈夫と対応できるようになってきた」と言う。以前は「スライダーがダメだとその日はずっと不調だった」がマウンド上で修正可能となり、投球の幅も広がった。

 8回はマシソンが「早く終わらせようと思った」と3者凡退に。最後は守護神・西村が締めた。「あの3人が鉄壁でないといけない」と川口投手総合コーチも信頼を寄せる勝利の方程式は盤石だ。

 ▼巨人・ホールトン(6回1/3を4安打2失点で7勝目)ストライク先行でテンポ良く、サイン通りに投げることができた。

 ≪史上3人目の最多タイ≫山口(巨)が今季60試合目の登板。08年から6年連続60試合以上の登板となり、自身の持つ5年連続のプロ野球記録を更新。60試合以上を6度は稲尾(西鉄)、秋山(大洋)と並び史上3人目の最多タイとなった。また、9回を締めた西村(巨)は歴代10位タイのシーズン39セーブ目。岩瀬(中=5度)、藤川(神=2度)、98年佐々木(横)、08年クルーン(巨)に次ぎ史上5人目の40セーブに王手をかけた。

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2013年9月20日のニュース