阪神 14年ぶり7カード連続負け越し 貧打に逆戻り

[ 2013年9月20日 06:00 ]

<広・神>初回1死一、二塁、新井は空振り三振に倒れる

セ・リーグ 阪神1-3広島

(9月19日 マツダ)
 阪神は19日の広島戦(マツダ)も1―3と敗れ、1999年8~9月にかけての9カード連続以来となる、7カード連続の負け越しとなった。クライマックスシリーズ(CS)のファーストステージで対戦する可能性が高い広島にも3カード連続の負け越し。巨人の優勝マジックが「1」となり、ついに王手をかけられた。

 おなじみとなりつつある光景が、この夜も繰り返された。前夜13安打9得点の猛攻を見せた猛虎は、どこへ行ってしまったのか。5安打1得点で好投のスタンリッジを援護できず、今カードも1勝2敗。実に14年ぶりとなる7カード連続の負け越しとなった。

 「全打席が悪いわけではないけどね。(チャンスが)クリーンアップには回ってくる。そこで打てるか打てないで、勝ち負けが決まってくる」

 和田監督が、この日ブレーキとなった5番新井に奮起をうながした。1点を先制した初回1死一、二塁では空振り三振。3回2死一、二塁では二遊間に痛烈なゴロを放ったが、二塁手・菊池の好守に阻まれた。6回1死一塁では遊ゴロ併殺。ここ5試合は18打数3安打1打点と、下降線をたどっている。

 「菊池1人にやられたような試合だったね。(アウトにされたのは)タイムリー2本か。打球方向も研究されている」

 CSファーストステージでの対戦が濃厚となっている広島にも3カード連続の負け越し。初回2死一、二塁で二ゴロに倒れた福留も、完全なヒットコースを菊池が横っ跳びの好捕。3回の新井の打球も含め、菊池の美技に泣かされた。

 CSで先発してくることが予想されるバリントンに、7回4安打1失点に封じられた。それでも指揮官は不安ではなく、あえて自信の言葉を発した。

 「嫌なイメージは、きょうに関しても持っていない。負け越したけど、前のカードまでとは明らかに変わってきている。踏みとどまっていけるよう(21日から)甲子園でやっていく」

 巨人の優勝マジックは「1」。今後はファイナルステージでのリベンジを目指すが、果たして低調な打線をどこまで甦らせることができるのか。残り14試合。短期決戦を勝ち抜くために残された時間は、決して多くない。

 ≪7カード連続負け越し≫阪神は広島3連戦を1勝2敗の負け越し。8月27~29日の巨人戦から7カード連続の負け越しは、99年7~8月の9カード連続以来14年ぶり。21日からは甲子園に戻りヤクルト、DeNAと2カード6試合を戦うが、甲子園でも7月15~17日の巨人戦から6カード連続負け越しを継続している。

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2013年9月20日のニュース