岩隈 圧巻13勝目 三冠王&サイ・ヤング賞右腕に投げ勝つ

[ 2013年9月20日 06:00 ]

<タイガース・マリナーズ>先発したマリナーズ・岩隈

ア・リーグ マリナーズ8―0タイガース

(9月18日 デトロイト)
 マリナーズの岩隈が18日(日本時間19日)、タイガース戦に登板。8回4安打無失点で、日本人単独トップの13勝目を挙げた。昨季3冠王のカブレラとは2三振を含む4打数無安打と圧倒した。

 その三振2つの決め球は、いずれもスプリットだった。この日、最速92マイル(約148キロ)だった直球に対し、スプリットは84~86マイル(約135~138キロ)。日本時代は120キロ台後半のフォークの使い手だったが、メジャー移籍後は直球との球速差の小さいスプリットに切り替え、打者の見極めを難しくさせている。エリク・ウェッジ監督も「ミギー(カブレラ)を、あんなふうに空振りさせられる投手はなかなかいない」と絶賛した。

 相手先発は11年サイ・ヤング賞のバーランダーで「1点を与えた方が負けるんじゃないかと思ったので、先制点を与えないように投げた」という。その言葉通り初回と4回の満塁機を切り抜けた。ピンチにも強い男は勝利数に加え防御率2・76もレンジャーズのダルビッシュを超えた。

 ▽岩隈VSバーランダー 4月18日にシアトルで対決。岩隈は6回3安打無失点と好投したが、右手中指のマメをつぶして降板。カブレラとの対戦は2打数1安打だった。バーランダーは7回に2点を失い敗戦投手に。

 ≪敵地で25イニング無失点≫岩隈がタイガース戦で8回無失点に抑え8月21日のアスレチックス戦の5回から続けていたビジターゲームでの無失点投球回を25に伸ばした。マリナーズの投手としては89年のブライアン・ホルマン、94年のランディ・ジョンソンに並ぶ球団記録。今季の大リーグでもカージナルスのジョー・ケリーの25回2/3に続く記録となった。

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2013年9月20日のニュース