内海 最多勝諦めん13勝 マエケン&ライアンに1差

[ 2013年9月18日 06:00 ]

<中・巨>13勝目を挙げた内海は影も大きくガッツポーズ

セ・リーグ 巨人4-2中日

(9月17日 ナゴヤD)
 エースと呼ばれるにふさわしい投球だった。巨人・内海は7回2/3を投げ、5安打1失点。13勝目を挙げ、ハーラートップの14勝の広島・前田健、ヤクルト・小川に1差に迫った。

 「きょうの調子では完封しないといけない。(前カードの)広島戦では中継ぎ陣もたくさん投げていたので」。収穫よりも反省から口にしたのもエースらしかった。

 右打者の内角を突くクロスファイアに加え、この日はチェンジアップがさえわたった。「今年、一番良かった。抜き方を思い出した感じ」。象徴的シーンは7回だった。先頭の和田に2球続けてボール球の内角直球で腰を引かせ、カウント2ボール1ストライクからの4球目。外角低め120キロチェンジアップで遊ゴロに仕留めた。被安打5のうち内野安打が3本と内容でも圧倒した。

 16日の広島戦(マツダ)では2年目左腕・今村が先発し、5回1失点と好投した。緊張する19歳左腕をチームに溶け込ませたのはほかでもない内海だった。今村が先発陣の練習に初合流した13日。内海は自ら歩み寄り声を掛けた、練習前の投手陣の円陣では声出し役にも指名した。一方でマウンドでは「下からガンガンくる。まだまだ負けてられないぞ」と若手の存在を刺激に変えた。

 「諦めずに最多勝を目指して頑張りたい」。プロ野球史上4人目、左腕史上初の3年連続最多勝もまだ狙える。3連敗と小休止していたチームにエースが活を入れた。

 ▼巨人・川口投手総合コーチ(内海について)3連敗してどうしても勝たないといけない重圧がみんなにあった。その中で素晴らしい投球をした。

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