来春センバツにも休養日 連戦は最大で「2」

[ 2013年9月17日 06:00 ]

 来年3月に甲子園で開催予定の第86回選抜高校野球大会で、今夏に続き「休養日」の設定が検討されていることが16日、分かった。17日に大阪市内で開かれる大会運営委員会で話し合われ、決定する見込みだ。

 「休養日」は選手のコンディションに配慮し、今夏甲子園で初めて導入された。準々決勝翌日に設けられ、日程が順調に消化されれば連戦は最大で「2」となった。閉会式後に日本高野連の奥島孝康会長は「選手の体調管理に役立ったとしたら言うことはない。新たな種がまかれた大会。今後の発展につながる」と総評するなど、新たな試みを高く評価していた。

 今春センバツでは、済美(愛媛)の2年生エース・安楽(あんらく)が準々決勝から3日連続で先発。疲労がピークに達した決勝では、浦和学院(埼玉)相手に6回12安打9失点を喫し、チームも1―17で大敗した。5試合で772球を投じ、米国内で「投げ過ぎ」と取り上げられもしたが、3連戦を回避する日程となれば、選手は本来のパフォーマンスを発揮することができる。

 2日間に分けていた準々決勝を今夏同様に1日4試合で消化すると、大会期間はこれまでと同期間で終えられる。また春は気温が低いため投手の肩、肘に負担がかかりやすいが、「休養日」が設けられれば選手の故障予防にもつながる。86回目を迎えるセンバツで、新たな改革が名勝負を後押しすることになりそうだ。

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2013年9月17日のニュース