ダル メジャー自己最悪3連敗も“生涯最高”「新たな発見」

[ 2013年9月11日 06:00 ]

<レンジャーズ・パイレーツ>7回、アルバレスに適時打を浴び、天を仰ぐレンジャーズのダルビッシュ

インターリーグ レンジャーズ0―1パイレーツ

(9月9日 アーリントン)
 「生涯最高」でも勝てず…。レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)が9日(日本時間10日)、パイレーツ戦で7回を4安打1失点と好投。球威、制球ともに抜群で、この日の投球をキャリア最高と自己採点したが、打線の援護に恵まれずメジャー自己ワーストの3連敗で8敗目(12勝)を喫した。0―1での敗戦は今季3度目。チームは痛い敗戦で、試合がなかった地区首位のアスレチックスとのゲーム差は2に広がった。

 失点はわずか1。0―0の7回2死から連続二塁打を浴び、これが決勝点となった。メジャー初の3連敗で、5試合勝ち星なし。だが、ダルビッシュは、それ以上の収穫を強調した。

 「(捕手の)ソトが受けた中でもベストだと言ってくれた。僕もそうだと思います。今までのキャリアで。新たな発見というか、僕にとっては凄くいい先発だった」

 右足がつりそうになり、大事を取って7回で交代したが、投球数は81球。十分に完投できるペースだった。ダルビッシュが言う「新たな発見」とはメンタル面の修正だ。

 ピンチでは「俺は最高の球を投げるから打ってみろ、と思ってから投げた」という。先月30日ツインズ戦では6回まで無安打に抑えながら、7回に2者連続本塁打で逆転を許し、前回4日アスレチックス戦でも2被弾し、捕手ピアジンスキーと言い争った。これまで「本塁打を打たれたらダメ」と言い聞かせて投げていたが、この日は結果を恐れず、打者に向かった。

 ただ、エースとしては、チームに勝ちをつけたかった。次戦は14日(日本時間15日)に今季3戦3敗の首位アスレチックス戦に先発予定。「新たな発見」を生かし、宿敵に倍返しする。

 ≪日本でも一度≫ダルビッシュは日本ハム時代に3試合連続敗戦を一度だけ経験。高卒1年目の05年に7月30日のオリックス戦(釧路)、8月6日の西武戦(札幌ドーム)、同12日のソフトバンク戦(同)で敗れた。勝敗が付かない試合を挟んでの3連敗は06年に一度ある。また、今季はこの日のパイレーツを含め勝率5割以上の相手には防御率2・75ながら4勝5敗と負け越している。

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