則本 両リーグ新人トップタイ13勝目 松坂、上原らに並んだ

[ 2013年9月9日 06:00 ]

<楽・日>6回2死三塁、大引を三振に仕留めガッツポーズをする則本

パ・リーグ 楽天3-1日本ハム

(9月8日 Kスタ宮城)
 もはや楽天の則本は「新人」という言葉ではくくれない。「ほんまに悔しい…」。雨が降る悪コンディションながら7回2/3を1失点で両リーグ新人トップタイの13勝目。だが喜びはない。完投、完封ができなかったことを悔やんだ。

 雨天で試合開始が44分も遅れた。7、8回にはマウンドや本塁付近に土が入れられるなど、ペースが乱れてもおかしくない状況だったが、開幕投手も務めた大物新人は動じない。直球は走り、変化球は切れた。5回までに奪った6三振は全て見逃し。球数が多くなった8回途中で降板したが、悪条件の中で新人らしからぬ落ち着き払った投球だった。

 98年から昨季までに新人で13勝以上を挙げた投手は、川上(中日)、松坂(メッツ)、上原(レッドソックス)、和田(オリオールズ)の4人しかいない。20勝の田中に次ぐ2番手の地位を確立している右腕について星野監督も「完封してほしかったけど全体的に低く投げていた」と評した。

 これで優勝マジックは18。リーグ1番乗りで70勝に到達した。新人王のタイトルも確実な右腕は「もっとチームに貢献したい」と貪欲な姿勢を見せた。

 ▼楽天・ジョーンズ(2回に先制21号ソロ。7回には今季3個目の盗塁)追い込まれていたけど、真っすぐを待ちながら芯に当てる打撃を心掛けていた。盗塁は(相手が)走者を警戒していなかったからね。

 ≪70勝到達≫則本(楽)が13勝目を挙げ、自身が持つ楽天の新人勝利記録を更新した。また、ルーキーの13勝以上は小川(ヤ=13勝)とともに、03年の和田(ダ=14勝)以来。ドラフト制以降、同一年に13勝以上の新人が両リーグにそろったのは、79年藤沢(中)、松沼博(西)、90年佐々岡(広)、野茂(近)、99年上原(巨)、松坂(西)に次ぎ14年ぶり4度目だ。なお、この日の勝利でチームは今季70勝目。楽天の年間70勝以上は、09年の77勝以来2度目だが、前回はリーグ3番目での到達。楽天のリーグ70勝一番乗りは創設9年目で初となった。

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2013年9月9日のニュース